「また黒かよ」――そう思ったあなた。ちょっと待って。この黒、ただの黒じゃない。ウブロ BIG BANG 641.CI.7170.LR。見た瞬間、今までの黒時計の常識が覆される。なぜなら、ケースからベゼル、さらにはプッシュボタンまで、すべてマットブラックのセラミックで統一されているから。光を吸い込むような漆黒の中に、サテン仕上げとポリッシュの絶妙なコントラストが浮かび上がる。
まず、この“黒”の質感が異次元
セラミックの黒には、艶消しと鏡面の二種類がある。この時計は両方を使い分けている。ケースの主体はサテン仕上げで、エッジだけがピカピカ。指でなぞると、冷たく滑らかな感触が伝わる。傷がつきにくく、色褪せない。何年経っても、この黒はこの黒のまま。所有する者の「飽きない」という願いを、素材の力で叶えている。
文字盤はスケルトン、でも読みやすい
ブラックのスケルトン文字盤。ムーブメントの歯車や地板が透けて見える。しかし、インデックスと針はホワイトゴールドで、夜光塗料も塗布されている。視認性はスケルトン時計としては高い方だ。3時位置に日付表示窓、6時位置にクロノグラフの12時間積算計、9時位置にスモールセコンド。情報が詰まっているのに、ゴチャゴチャしない。これはデザインの勝利。
ムーブメントは自社製HUB1280
自動巻き、パワーリザーブ約72時間。フライバック機能付きクロノグラフ。垂直クラッチのおかげで、スタート/ストップ時の針の跳ねがほとんどない。シースルーバックからは、ブラック処理されたローターとコート・ド・ジュネーブ装飾を鑑賞できる。防水は100m。プールや海辺でも問題ない。
ラバーストラップの“遊び心”
ストラップはブラックラバーだが、表面に微細なテクスチャーがあり、高級感をキープ。HUBLOTならではのワンタッチ交換システムで、別のストラップにも簡単に変えられる。例えば、オレンジのラバーに替えれば、ガラッと印象が変わる。

この時計が似合う人
「黒一色のミニマリズムに、遊び心も欲しい」という人。特に、スーツの下にこの時計を忍ばせると、ビジネスシーンでも「こだわりがある」と伝わる。週末のカジュアルでは、その存在感が抜群。ただし、値段は高い。そして、セラミックは硬い分、脆い。ぶつけるとヒビが入る可能性がある。衝撃には注意が必要だ。
ウブロコピー641.CI.7170.LRは、「黒」という色の可能性を極限まで追求した一本。決して派手ではない。しかし、その分、所有する人のセンスが問われる。もしあなたが「周りと同じ黒では物足りない」と思っているなら、このセラミックの黒は新たな発見になるはず。実物を見て、その漆黒の深さと、スケルトンから覗く鼓動を確かめてほしい。きっと「これだ」と思う瞬間があるから。 |