「秒針が赤いと、なぜか速く走れそうな気がする」。これは、この時計を見た友人の言葉だ。TAG HEUERのF1シリーズ、WBY1164.FT8114。43mmのステンレススチールケースは、がっしりと構えつつも重すぎない。タキメーター付きのブラックセラミックベゼルが、レーシングの遺伝子を静かに語る。しかし、このモデルの真髄は文字盤にある。

グレー×オレンジの遊び心
グレーのサンレイ文字盤。光の角度でシルバーがかったり、焦げ茶に見えたり。そこに、オレンジの秒針と12時位置のアクセント。この「地味と派手の同居」が絶妙。3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンド。4時半に日付窓。情報は過密にならず、視認性は高い。針とインデックスには夜光塗料。暗い場所でも時間を読めるのは、スポーツウォッチとして当然の装備。
ラバーストラップの革新
オレンジのラバーストラップは、見た目だけでなく機能も良い。肌触りは柔らかく、汗をかいてもベタつかない。穴の間隔が細かいので、手首のサイズに合わせやすい。バックルはピンバックルだが、しっかりした造りで外れにくい。ラバーなので金属アレルギーの心配もない。
ムーブメントはクォーツ、でも侮るなかれ
搭載するのは、TAG HEUER自社製のクォーツクロノグラフ。機械式のような「所有感」は薄い。しかし、その分、ズレない。年間誤差は数秒以内。電池交換も約2年に一度。クロノグラフの針がステップ運針(カチカチ動く)か、スイープ(機械式のように滑らか)かは好みが分かれるが、スポーツシーンでは正確さが何より優先される。防水は200m。プールや海辺のレジャーにも気兼ねなく連れて行ける。
こんなシーンで輝く

この時計はビジネスにはややカジュアルすぎる。しかし、週末のドライブ、スポーツ観戦、バーベキュー、キャンプ。そんな「遊びの時間」に最高の相棒になる。特に、オレンジのストラップが夏の装いに絶妙なアクセントを加える。価格も手頃で、傷つけてもあまり気にならない。むしろ、使い込んだ傷が「自分だけの味」になる。
もしあなたが「高級スーパーコピー時計は持っているけど、ガシガシ使えるタフな一本も欲しい」と思っているなら。このTAG HEUER F1は、強力なサブメーターになる。実物を見て、そのグレーとオレンジのコントラストを確かめてみてほしい。きっと、週末が待ち遠しくなる。 |