大きな黒い箱を開けると、中から現れたのは漆黒の塊だった。IWCのビッグ・パイロット・ブランド時計コピー、IW590503。ケース径は46mm。これまで数多くの時計を見てきたが、このサイズの前ではさすがに「大きい」と声が出る。しかし、手に取った瞬間、その印象が変わる。ブラックセラミックのケースは、見た目の重厚さとは裏腹に、思ったより軽い。そしてその手触り。冷たく滑らかなセラミックが、指先に「これは道具だ」と語りかける。
文字盤は「闇の中の照明」
マットブラックの文字盤に、白いアラビア数字と剣のような針。夜光塗料はスーパールミノバで、暗闇ではまるで飛行機の計器盤のようにくっきりと浮かび上がる。3時位置には日付と曜日を同時に表示するダブルウィンドウ。12時位置のトライアングルと2つのドットは、IWCパイロットの伝統的な意匠。情報は多いが、レイアウトはすっきり。一瞥で必要なデータを読み取れる設計は、まさにプロフェッショナルツールの鑑だ。特に、針の形状が時と分で異なるのは、パイロットがグローブ越しでも見分けられるようにするため。この細かい配慮が、他のブランドとは一線を画す。
セラミックケースの実力
ブラックセラミックは傷つきにくく、色褪せない。しかも、ステンレスより軽い。この46mmというサイズを、長時間のフライト(または会議)でも苦にしない。ソフトアイアン製のインナーケースが磁気からムーブメントを守り、計器類の多いコックピットでも狂いにくい。耐磁性は、現代の電子機器があふれるオフィスでも頼りになる。
心臓部は自社製トゥールビヨン?
このモデルは通常のビッグ・パイロットと違い、ムーブメントに自社製の手巻きトゥールビヨン(キャリバー59000)を搭載している。パワーリザーブは約8日間(192時間)。つまり、1週間放置しても動き続ける。シースルーバックからは、ゆっくりと旋回するトゥールビヨンケージと、コート・ド・ジュネーブ装飾を鑑賞できる。複雑機構でありながら、IWCらしい「見せるための複雑さ」ではなく、「使うための精度」を追求している点が好印象。
この時計が似合うのは、例えば
スーツの袖口にはまず入らない。だから、あえてカジュアルな装い(黒のタートルネック、革ジャン、フライトジャケット)に合わせる。腕を組むたびに、セラミックの冷たい感触と、文字盤の夜光が目に入る。周りがスマートウォッチばかりの中、この「機械式の塊」を身につけることで、「自分は時間に追われるのではなく、時間を統べる」というスタンスを表明しているようだ。
http://m.ikebukuro777.org/
もしあなたが「サイズに臆しない度胸」と「機械式時計の面倒を愛する心」を持っているなら、このビッグ・パイロットは他に代えがたい相棒になる。実物を見ればわかる。写真では伝わらない、漆黒の奥行きとトゥールビヨンの優雅な回転。IWCの空への挑戦が、ここにある。 |