「パステルピンクの時計? しかもリシャール・ミル?」――そう思った人もいるかもしれない。しかし、リシャールミルコピーこのRM 07-01は、ブランドの常識を覆す一本だ。TZP(ジルコニア系)セラミック製のケースは、淡いピンクブルー(正確にはライラックがかったブルー)という、これまでにないカラーリング。トノー型のケースサイズは約31mm×45mm。いわゆる「レディース」モデルだが、リシャール・ミルらしい存在感はそのままに、肌なじみの良い柔らかな色調が特徴的だ。
まず、この「粉青色」のセラミックが尋常じゃない。
光の角度によって、シルバーがかった白から、ほんのりピンクを帯びたブルーまで変化する。TZPセラミックは、傷つきにくく、色褪せない。しかも、表面のサテン仕上げとポリッシュのコントラストが、光の反射に複雑な陰影を生む。手に取ると、セラミック特有のひんやりとした滑らかな感触が伝わる。重さも軽く、長時間の装着でも疲れを感じさせない。
文字盤はスケルトン、でも視線はアートへ。
ブラックのスケルトンダイヤルには、グレード5チタニウムの地板とブリッジが浮かび上がる。時針と分針はホワイトゴールド製で、夜光塗料が塗布されている。3時位置に日付表示窓。機能としてはこれだけ。リシャール・ミルらしい複雑機構はないが、だからこそ、スケルトン加工の機械美と、この粉青色のケースのハーモニーが際立つ。まるで、小さな芸術作品を手首に巻いているような感覚だ。

心臓部は自社製キャリバーCRMA5。
自動巻き、パワーリザーブ約50時間。可変慣性モーメントのテンプを採用し、衝撃や振動に強い。地板とブリッジはグレード5チタニウム製で、軽量かつ剛性が高い。シースルーバックからは、コート・ド・ジュネーブ装飾や面取り研磨を鑑賞できる。見えない部分の仕上げも、リシャール・ミルの矜持が感じられる。防水は30m。この時計で水辺を想定する人は稀だろう。
実際に使ってみてわかったのは、その「軽やかさ」と「ファッション性」だ。
これまでのリシャール・ミルは、どうしても「スポーティ」や「マシン」という印象が強かった。しかし、このRM 07-01は、ジュエリーのように手元を彩る。スーツにはややカジュアルだが、白いブラウスやベージュのニット、淡い色のワンピースなど、優しい色合いの装いに抜群に映える。特に、夏のリゾートやカフェでのひとときに、その淡いブルーが爽やかなアクセントになる。
気になる点を挙げれば、価格帯と希少性だろう。
リシャール・ミルはいつも通り超高額で、入手も困難。しかし、それだけの「唯一無二感」がある。もしあなたが「従来のリシャール・ミルとは違う、女性らしい表情を楽しみたい」と思うなら、この一本は他に代えがたい選択肢になる。写真では伝わらない、粉青色のセラミックの奥行きと、スケルトンから覗く機械美を、ぜひ実物で確かめてみてほしい。リシャール・ミルが提案する、新しい女性のための時計のカタチ。それが、RM 07-01だ。 |