池袋の正規販売店で見たその時計は、まるで「黒い宝石」だった。ウブロコピービッグバン・ソウル 642.GX.5210.RX。ケース径は45mm。ブラックセラミックのマットな質感が、店の照明を吸い込むかのように深い影を落とす。サテン仕上げの表面は指紋がつかず、触れると冷たく滑らかな感触が指先に伝わる。店員が「この素材、傷つきにくいんですよ」と教えてくれたが、その言葉以上に「手触り」がこの時計の真価を物語っていた。
スケルトン文字盤からは、ムーブメントの歯車や地板が丸見えだ。3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンド。4時半に日付窓。これだけの情報を詰め込みながら、スケルトンならではの「透け感」が視覚的な重さを軽減している。針とインデックスにはホワイトゴールドと夜光塗料が使われ、暗所でも時間は読める。秒針の先端の赤いアクセントが、全体のクールな印象に遊び心を添えていた。

「この時計、ビッグバンシリーズの中でも特に“見せる”ことに特化してるんです」と池袋の店員が言っていた。確かに、ブラックセラミックケースは軽く、長時間の装着でも疲れを感じさせない。心臓部には自社製自動巻きクロノグラフ、キャリバーHUB1280を搭載。約72時間のパワーリザーブ、垂直クラッチとフライバック機能を備え、クロノグラフ作動時の針の跳ねがほとんどない。防水は100m。日常の水濡れには十分対応する。
ラバーストラップもブラックで、ケースとの一体感が抜群。HUBLOTのワンタッチ交換システムで、別のストラップに簡単に替えられる。池袋の店で実際に装着してみると、その軽さとフィット感に驚いた。スーツにはややカジュアルだが、革ジャンや黒いTシャツと合わせると、その異質な輝きが際立つ。もしあなたが「黒い時計に新しい次元を求める」なら、このビッグバン・ソウルは強力な選択肢になる。手に取ったときのセラミックの冷たい感触と、スケルトンから覗く歯車の連動。そのすべてが、「これで正解だった」と思わせてくれる。HUBLOTが提案する「漆黒の革命」。それが、642.GX.5210.RXだ。 |