池袋の時計店で、何気なくショーケースを眺めていたときだった。一際異彩を放つ時計が目に飛び込んできた。それが、ウブロコピービッグバン 429.JG.0110.RTだ。44mmのケースは、透明なサファイアクリスタルでできている。まるで、時計の心臓部が空中に浮かんでいるかのよう。そこに、18Kキングゴールドのベゼルとラグが、金色の輪郭を描く。軽くて硬いサファイアと、重厚なゴールド。この正反対の素材が、ひとつのケースの中で同居している。
「これ、ケース全体がサファイアなんです。削り出すのに数百時間かかるんですよ」と池袋の店員。確かに、その言葉に偽りはない。手に取ると、透明感に反してずっしりとした重みがある。しかし、その重みは「高級品」としての風格を感じさせる。スケルトン文字盤からは、ムーブメントの歯車や地板が丸見えだ。3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンド。4時半に日付窓。これだけの情報を、スケルトンならではの「透け感」が視覚的な重さを軽減している。針とインデックスにはホワイトゴールドと夜光塗料が使われ、暗所でも時間は読める。
心臓部には自社製自動巻きクロノグラフ、キャリバーHUB1280を搭載。約72時間のパワーリザーブ、垂直クラッチとフライバック機能。防水は50m。この時計で泳ぐ人はいないだろう。ラバーストラップはブラックで、ケースとの一体感が抜群。池袋の店で実際に装着してみると、44mmというサイズは決して小さくないが、サファイアケースの軽さがそれをカバーしていた。
「この時計をつけている人は、周りの目を気にしない人ですよ」と店員が笑いながら言った。確かに、この時計は“見せる”ためのものだ。スーツには合わせにくいが、アートの世界やクリエイティブな場で、その異質な輝きが際立つ。もしあなたが「周りと違う一本」を探しているなら、このHUBLOTは強力な選択肢になる。透明なケースが、あなたの個性を映し出す。そんな時計が、ここにある。 |