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G-SHOCKが世界でヒットした理由はここにある!時計のプロが

今回取り上げたいのは、どうってことのない、普通のG-SHOCKである。モデル名は『G-5600E』。一番ベーシックな『DW-5600E』に、光で充電するタフソーラー機能を加えたモデルだ。


筆者は今までにG-SHOCKをかなり買ったが、定番中の定番であるDW-5600は手にしたことがなかった。1987年発表のDW-5600は、DW-5000に始まるG-SHOCKの本流であり、’96年の復活以来、ほぼ変わらず作られているロングセラーである。その背景といい、生産年数の長さといい、多くのG-SHOCKファンがDW-5600を好むのも納得だ。


筆者もそのDW-5600を買おうと店に出かけ、結局、上位機種の『G-5600E』を手に入れてしまった。腕に載せて、大変気に入っている。


『DW-5600E』と『G-5600E』の大きな違いは、光充電システムがあるか否かである。G-SHOCKは電池のもちのいい時計だが、言うまでもなく、光充電が付いている方が便利だ。値段が3万円も違っていたら考えてしまうが、3000円しか変わらない、となれば、光充電付きを選んだ方がお得だろう。


加えて言うと、DWとGでは機能も違う。DW-5600には、標準的なクロノグラフとマルチアラーム、時報、フルオートカレンダーに報音フラッシュ機能が付いている。対してG-5600には、さらに世界48都市のワールドタイム、UTCの時刻表示、5本の時刻アラーム、バッテリーインジケーター表示とフルオートのELライトが加わった。


とりわけありがたいのはフルオートのELライトで、腕を傾けるだけで文字盤が光り、時間を読み取りやすくしてくれる。手がふさがっているときに手首をひねるだけで時間が分かるのはありがたい。


感心したのは、時計としての使いやすさだ。余計な機能のないDW-5600は、説明書なしでも操作できるのが美点だったと記憶している。G-SHOCKが、世界的なヒット作になった理由のひとつだ。では機能が増えたG-5600はどうなのか。


慣れこそ必要だが、多機能時計パネライコピーとは思えないほど、操作系が良くできているのだ。正直、これほど使いやすい時計だとは思わなかった。


ちなみにG-5600の上位機種には、世界6カ所の電波を受信する、GW-5000やGW-5610といったモデルもある。基本的にはG-5600に同じだが、さらに機能が増え、GW-5000に至っては、高級なメタル製の外装を持っている。確かに魅力的だが、普段使いの時計と考えると、ここまでの機能はいらないように思う。G-5600で十分ではないだろうか。




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