ポルトギーゼと言えば、クロノグラフやパーペチュアルカレンダーなどの複雑時計が有名だが、このIW546307は少し違う。42mmのステンレススチールケースに収められたのは、手巻きのキャリバー98900。クロノグラフ機能も日付表示もない。ただ時・分・秒を刻むだけのシンプルな3針。しかし、そのシンプルさの中に、IWCの真骨頂が詰まっている。
まず、このグリーン文字盤がすごい
サンレイ仕上げのダークグリーン。光の角度で、漆黒から深い森の色、そして明るいエメラルドへ変貌する。これがポルトギーゼのクラシックなデザインと合わさると、古い英国車のダッシュボードを思わせるクラシカルな雰囲気を醸す。インデックスはアラビア数字。伝統的なポルトギーゼのスタイルを継承しつつ、グリーンとのコントラストが絶妙。6時位置にスモールセコンド。針はブルースチール。細く優雅なドーフィン型が、文字盤の上を滑らかに動く。
手巻きムーブメントの味わい
キャリバー98900は、IWCコピーが自社で開発・製造する手巻きムーブメント。パワーリザーブは約46時間。毎朝リューズを回す習慣が必要だが、それが「時計と対話する」楽しさを教えてくれる。シースルーバックからは、コート・ド・ジュネーブ装飾や、丁寧に面取りされた地板を鑑賞できる。自動巻きと違い、ローターがない分、ムーブメント全体の構造が丸見え。機械式時計の鼓動を、目でも耳でも楽しめる。

ケースのプロポーション
42mmのケースは大きくもなく、小さくもない。しかし、ポルトギーゼ特有の細いベゼルが、文字盤を広く見せる。実際のサイズ以上に「大きい」印象を与えるが、ラグの曲線が手首に沿うので、装着感は軽やか。厚さも約12mmで、スーツの袖口にも収まりやすい。防水は30m。手洗いや雨程度なら問題ない。
この時計が似合うシーン
スーツの下に潜ませれば、グリーン文字盤が知的で個性的な印象を加える。週末のカジュアルな装いには、茶色の革ストラップ(別売り)に替えれば、ヴィンテージ感が増す。クロノグラフのような派手さはないが、その分、時を読む行為に集中できる。特に、書斎で本を読む時間や、静かなカフェでのひとときにぴったり。
もしあなたが「機械式スーパーコピー時計の原点」を味わいたいなら。手巻きの面倒を「面倒」ではなく「儀式」と捉えられるなら。このポルトギーゼは、強いパートナーになる。実物を見て、そのグリーンの深みと、リューズを回したときの感触を確かめてほしい。きっと「これこそが時計との対話」と実感するはずだ。 |