池袋のオーデマピゲコピー販売店で、この時計を手に取ったとき、まず「これが本当の黄金か」と思った。18Kイエローゴールドの塊が、手のひらにずっしりと収まる。でも、その重みは「嫌な重み」じゃない。むしろ、手に取る人の存在感を静かに引き上げてくれるような、そんな風格がある。店員さんが言った。「このモデル、ロイヤルオークの中でも特に“特別な一本”なんですよ」。
「黄金でありながら、決して派手すぎない」
八角形のベゼル。8本のネジ。ロイヤルオークのアイコンはそのままに、素材がイエローゴールドに変わっただけで、ここまで印象が変わるものか。ベゼルとケース全体に施されたサテン仕上げとポリッシュのコントラストが、光の角度で複雑な陰影を描く。文字盤は深いグリーン。サンレイ仕上げの表面は、光の加減で漆黒にも、エメラルドにも変わる。この「金×緑」の組み合わせが、他のロイヤルオークにはない“大人の色気”を醸し出している。
インデックスはバトンタイプ。3時位置に日付表示窓。針もゴールドで、夜光は塗られていない。この時計は「暗闇より、光の中で美しさを競う」ためのものだ。スーツの袖口から覗くその姿は、会議の席で「仕事ができて、審美眼も持つ」と静かに語る。

「この時計を選ぶお客様は、もう自分を語る必要のない方ばかりです」
心臓部には自社製自動巻きキャリバー7121が搭載されている。約55時間のパワーリザーブ。シースルーバックからは、コート・ド・ジュネーブ装飾と22Kゴールド製ローターを鑑賞できる。防水は50m。手洗いや雨程度なら問題ない。価格はもちろん高い。でも、この時計が持つ「風格」と「希少性」は、その価格に見合う。もしあなたが「周りと同じじゃ嫌だ」と思っているなら、この一本は強力な選択肢になる。
池袋の店を出るとき、私は「黄金の八角形が、こんなに美しいとは思わなかった」と心から思った。 |